国民的歳末還元セール

毎年この時期になると、いつも考えることがあります。
紅白歌合戦の「勝敗」についてです。

え、あれって勝敗を決める番組なの?

プロ野球であれば、どのチームがリーグ優勝するか、日本一になるかは、毎年多くの人が注目します。
また、M-1グランプリなどのお笑い賞レースでも、結果によってその芸人の知名度は大幅に変わってきます。

これらに対して、紅白歌合戦については司会者や出場歌手、演出は話題になりますが、「どちらの組が勝ったか」はほとんど注目されません。
その後すぐに正月に入ってしまうから、という理由もあるでしょう。
そもそも「男女に分かれて勝負する」というコンセプトからして時流に合ってない気もするし、無理に「合戦」にしなくてもいいのでは…

と、去年までの私は、ここで思考が止まってました。
ですが、それでは何の生産も創造も得られません。
せっかく審査員も豪華な方々が集まっているわけですから、勝負の結果で何らかの社会現象が起こる方が面白いじゃないですか。

では、どうすれば人々を「紅白歌合戦の勝敗」に注目させることができるか?
本日のお題はこちらになります。

と、その前に

近年の紅白って、勝敗をどうやって決めてるんでしょうか?
そこから確認しましょう。

今年の場合、公式の説明はこちらですが、簡単にまとめると、

  • ゲスト審査員、NHKホールの客席観覧者、そして視聴者が、紅白どちらかに投票する。
  • それらを集計し、
    • ゲスト審査員の票が多い組に1ポイント付与
    • 観覧者の票が多い組に1ポイント付与
    • 視聴者の票が多い組に1ポイント付与

で、最終的に2ポイント以上獲得した組が勝ち、だそうです。

なるほど、と一瞬思いましたが、よく考えると歴然とした不平等が横たわっています。
ゲスト審査員は11人です。(今年のゲスト審査員はこちら
客席観覧者は、観覧申込のページの記載によれば、約2,600人となります。11枚で2人入場可のチケットが1,331枚当選した、という記述より。
そして視聴者、これは数百万人規模になるでしょう。2視聴者投票はテレビのデータ放送から行うらしいので、正確には人数ではなくテレビの「台数」になりますが。

もう、おわかりですね。
ゲスト、観覧者、視聴者のどれに属するかで、一人あたりの票の重さが格段に変わってくるんです。

まあ、ゲスト審査員はわかりますよ。
司会者にコメントを求められたら答えるという職務を担っているわけですから、その対価として票が重くなるのは納得できます。
問題は、観覧者と視聴者の格差です。
客席観覧者は特にコメントもせず、アップで撮られることもなく、それでいてトップアーティストと同じ空間でド派手なパフォーマンスに酔いしれた挙句、投じる一票の重みは一般ピープルの数千倍とくれば、まさにゲ ス の 極 み !
リスクを負わずしてリターンのみを享受する、特権階級そのものではないですか。

よって、一秒が一億円としては、まず投票システムにメスを入れます。
観覧者だ視聴者だとまどろっこしいことはせず、勝敗はゲスト審査員の投票のみで決めましょう!

その代わり、視聴者には新たなお楽しみを用意します。

勝敗予想

これです。
勝敗自体はあくまでもゲスト審査員の投票で決めますが、視聴者はデータ放送やスマホアプリを使って、紅白どちらが勝つかを予想するんです。
そして、予想が当たった視聴者にはご褒美があります。
そのご褒美とは、

受信料が一年間タダになる

これこそ、NHKが提供できる最も効果的なインセンティブでしょう。
テレビを持っている持っていないの押し問答は過去のものとなり、イラネッチケーを購入することもなく、合法的に月数千円の出費から解放されるのですから。

しかし、このシステムでは、NHKさんにとっては負担が大きいのも事実です。
紅白どっちが勝つかを予想すればいいわけですから、視聴者の5割ぐらいは予想が当たってしまい、受信料収入の約半分が失われます。
そうなると、「予想を外した人は受信料が二倍になります」などと言い出しかねません。
それでは、怖がって誰も予想に参加しないでしょう。

このままでは工夫が足りないので、一秒が一億円は次なるアイデアを提案します。

そろそろ怒られるぞ

予想が簡単に当たってしまうから良くないんです。難易度を上げましょう。
視聴者は「紅白どちらが勝つか」だけでなく、「それぞれのゲスト審査員がどちらに投票するか」まで含めて予想するんです。
早い話がこういうことです。

審査員(敬称略) 投票予想
阿部 サダヲ 紅組
安藤 サクラ 白組
池江 璃花子 紅組
小平 奈緒 白組
佐藤 健 紅組
出川 哲朗 紅組
永野 芽郁 白組
中村 勘九郎 白組
夏井 いつき 白組
野村 萬斎 紅組
長谷部 誠 白組

ためしに私が予想してみました。
根拠はありません。勘のみです。
まあ、スマホからこんな感じで入力するんだとイメージして下さい。

この場合、全ての予想が当たる確率は、2分の1の予想を11発連続で当てるので1/2^11、つまり約2千分の1です。
どうですか、この絶妙さ。
簡単には当たらないだろうな、でももしかしたら…と、淡い期待を抱かせるにはちょうどいい確率ではないでしょうか。

この低確率をくぐり抜け、全員的中させた視聴者なら、受信料をタダにしてあげてもいいでしょう。
逆に、予想が全部外れる確率も同じですから、そうなってしまった人だけ受信料を二倍にするんです。
そうすればNHKの収支はトントンになり、視聴者もほどよい緊張感で参加できます。

さらに、これだけだと予想のハードルが高いので、11人中10人の投票を当てた視聴者にはニアピン賞(外した審査員のサイン色紙とか)を贈るのもアリでしょう。
これで参加する意欲も喚起できる、はずです。

なんと素晴らしい。
NHKさん、今年は無理でも来年からいかがでしょうか。
ちょうど元号が変わった年に、NHKの変貌ぶりをアピールできますよ。

それに先駆けて

私がさきほど、勘のみで行った今年の予想。
シミュレーションとして、実際の審査結果を見て的中率を確かめておくのもいいでしょう。

しかし、その時間帯の録画は孤独のグルメの方に割くので、私は紅白の結果をリアルタイムで確認しなければなりません。

…きっつ。