帰省中の1月2日、姫路城に行ってきました。
天守閣にも入りましたよ。
親に聞いたところ、私が2歳のときに行ったことがあるらしいので、実に32年ぶりの入城となります。
それでも兵庫県民かよ
これは、入城してすぐのところに置かれている外国語パンフレットです。
(もちろん、日本語のパンフレットも別のところにあります。)
さすがは観光名所、英語のパンフレットをはじめとして、中国語、韓国語、ポルトガル語など、20ヶ国語ぐらいのパンフレットが用意されています。
実際に、外国人のお客さんもたくさんいました。
しかし、私が最も興味を惹かれたのは、パンフレットの裏表紙にあったこの一文です。
「株式会社西松屋チェーンは、姫路城を応援しています。」
ベビー用品や子供服でおなじみの西松屋さん、突然のご登場です。
調べてみたところ、西松屋は兵庫県姫路市が発祥地で、現在の本社も姫路市にあるそうです。1会社概要と沿革より
なるほど、だから姫路城を応援しているわけですね。
郷土愛にあふれた企業です。
しかし、パンフレットには
「株式会社西松屋チェーンは、姫路城を応援しています。」
の一文しかありません。
具体的に、西松屋は姫路城をどのように応援しているんでしょうか?
それを考えてみましょう、というのが今日のテーマです。
西松屋に聞けよ
まず、城内を見学して回った結論から申しますと、そのパンフレット以外でロゴや製品等、西松屋を匂わせるものは見当たりませんでした。
まあ当然ですよね。
いくら応援しているからといって、天守閣に西松屋の看板を彫ったりしたら、著しく景観を損ねますからね。
そもそも、国宝である姫路城と、ベビー用品の専門店である西松屋。
つながりが全く見えません。
何をどうやって応援しているのか…とパンフレットを眺めていたら、発見しました。
「しろまるひめ」
そう、彼女が謎を解く鍵だったんです!
誰?
失敬な。地にひれ伏して非礼を詫びなさい。
私が説明して差し上げましょう。
「しろまるひめ」とは、姫路市のキャラクターであり、姫路ふるさと大使でもあらせられる御方です。
御姿はこちらの公式ページで拝見なさって下さい。
かわいい、もといお美しいですよね。
注目すべきは、彼女のプロフィールに記載されている「生誕地・住所」です。
「姫路市本町68番地 姫路城内(西の丸で産湯につかりました)」
と明記されているではありませんか。
つまり生物学的に言うと、しろまるひめは胎生なんです!
お前が一番失敬だろ
しろまるひめにも赤ちゃん時代があった、ということは、当然そこに西松屋が関わってくるんでしょう。
きっとしろまるひめは、
西松屋の哺乳瓶でミルクをお飲みになり、
西松屋の離乳食を召し上がってお育ちになり、
西松屋のベビー服をお召しになり、
西松屋のベビーカーにお乗りあそばされ、
西松屋のお布団でお休みになられた、
に違いありません!
解明できました。
西松屋の「応援」とはこのことだったんですね。
納得してるのお前だけだぞ
しかし、しろまるひめも今では公務をこなされていますから、もはや立派な大人になられたわけです。
西松屋グッズを使うようなお歳はとうに過ぎ去っているんでしょう。
となると、今後の姫路城において、西松屋の出番は無いということでしょうか?
いえ、そんなはずはありません。
そう遠くない将来、今度はしろまるひめが母になられる、ということもあるでしょう。
なんてったって胎生ですからね。
そのとき、懐妊されたしろまるひめが訪れるのはどこか?
心のふるさと、西松屋以外には考えられません。
というわけで西松屋さん。
姫君にお納めするマタニティグッズおよびベビーグッズともなれば、いろんな意味で特注品になるでしょう。
とっさの御来店に慌てないためにも、今のうちから、しろまるひめがお生まれになった当時の納品書などを確認しておいた方がいいと思います。