新横浜-名古屋間を新幹線で毎週往復する、過酷な日々が続いています。
これほど新幹線に乗っていると、車内アナウンスもある程度覚えてしまうんですね。
中でも印象的なアナウンスがあったので、録ってきました。
走行音も混ざっていますが、お聞き下さい。
ビールやおつまみ、アイスクリーム、時代の先端を行く雑誌「うぇっじ」を販売しております。
聞きましたか皆さん。
車内販売で、時代の先端を行く雑誌「うぇっじ」を販売しているらしいですよ。
私は「うぇっじ」なる雑誌を買ったことも、読んだこともありません。
しかし、「時代の先端を行く」と豪語しているからには、これを素通りするわけにはいきませんね。
というわけで今日は、こういう日記です。
参りましょう。
買えよ
さて、想像するにしても、現時点ではあまりにも材料が少ないので、うぇっじの概要だけでも知りたいものです。
こんなとき役に立つのはGoogle検索、ですがちょっと待った。
Google検索は、このようにページの一部が検索結果に出てくるようになっています。
ということは、「うぇっじ」を安易にググってしまうと、最新号の特集や新連載の漫画、裏表紙に載っている開運グッズの通販など、詳細な情報がわかってしまう危険性があるということです。
それでは、想像する意味がありません。
よって、最低限の基本情報のみを知るために、まずはWikipediaのトップページに行き、
Wikipedia内を検索します。
はい、出ました。以下に抜粋します。
月刊誌『Wedge』(ウェッジ)とは、JR東海グループの株式会社ウェッジから出版されている総合情報誌である。1989年創刊。毎月20日発売。
え?月刊誌?
これは一気に雲行きが怪しくなってまいりました。
月刊誌の何が悪いんだ
月刊誌ということは、情報は月1ペースでしか更新されないということです。
つまり、例えば「為替レート」や「原油価格」など、日々刻々と変化する情報を載せてしまうと、出版した次の日から古い情報になってしまいます。
それでは「時代の先端を行く」と言い張ることはできないでしょう。
また、
- トランプ大統領の動向
- 芸能人の結婚、離婚
- AI技術の進歩
- Twitterのトレンド
- 人気のVTuber
など、月1のアップデートでは追いつかないほど目まぐるしく変化する話題にも、当然手を出すことはできません。
さりとて「シャンシャンの近況」のような、ゆったりほのぼのとした話題もNGです。
1ヶ月も間が空けば、シャンシャンも相当成長するでしょう。
例えば、ある月のWedgeで「永久歯が生えました!」とレポートしたとしても、翌月までにシャンシャンが二足歩行したり、中国語会話をマスターしたり、鍼灸師の免許を取ったりすることは大いに考えられます。
昨日のシャンシャンと今日のシャンシャンは違うんです。
となると、Wedgeは何を書けばいいんでしょうか?
どんな話題であっても、紙媒体の宿命として、リアルタイムに情報を伝えることはできません。
にもかかわらず、「時代の先端を行く」と口を滑らせてしまったせいで、Wedgeは過酷な縛りプレイを強いられることになるのです。
プレイとか言うな
よって、Wedgeは「多くても月1ペースでしか発生しない、珍しい事件」を取り扱うしかありません。
そう、例えばこんな話題です。
- JRのダイヤ改正
- 吉野家、松屋、すき家の牛丼の価格改定
- 軽部真一が普通のネクタイだった
- 松岡修造が日本に居るのにめっちゃ寒い
- 狩野英孝のトークがまともにウケた
このように発生頻度が低い事象の記事なら、一ヶ月のインターバルが空いても「時代の先端」という看板を守ることができますね。
…と、私はWedgeの中身を想像しました。
果たして正解かどうか、誰か確かめて下さい!
自分で確かめろよ
だってWedgeって、無料配布はグリーン車でしかやってないみたいだし…