食うために食う

昼ご飯を食べようと思って、そば屋さんに入りました。
券売機で「天丼セット」(そばと天丼のセット)の券を買い、厨房のお姉さんに渡します。

「そばは温かいのか冷たいのか、どちらになさいますか?」
「あ、冷たいので」

そして、セルフでコップに水を注ぎます。

…ん?
今のやり取り、なんだ?

先ほど、温かいそばか冷たいそばか聞かれました。
つまり、券を見ただけではどちらかわからない、ということです。
せっかく券売機を設置しているのに、確認の手間が微妙に残るシステムになってしまっています。

しかも、お客さんごとに温かいそばの人か冷たいそばの人か、店員さんは正確に覚えなければなりません。
お客さんの出入りが激しい昼時とあっては、かなりの負担でしょう。

もちろん、券売機を改修して「温かいそば」「冷たいそば」のボタンを追加すれば、これらの問題は解決すると思います。
しかし、そんな改修を券売機のメーカーに発注してしまうと、メーカーの販売戦略の片棒を担ぐことになりかねません。

そういうわけで今日のテーマは、

温かいそばか冷たいそばか、言わなくても店員さんにわからせる方法を考えよう

です。

券売機メーカーを悪の組織みたいに言うな

最近、5月には似つかわしくないほど暑い日が続いているので、まずは「冷たいそば」だと伝える方法を考えましょう。
と言っても、何も難しいことはありません。
店員さんに、「あ、この客は冷たいそばを欲しがっている人だ」と思わせたらいいんです。

つまり、
上半身は白いタンクトップ、
下半身は小学生のような短パンとビーチサンダルで、
ジョギング終わりかのような汗を全身に滲ませ、
「異常に暑がっている人」を演じながら入店するのです!
その様子で券を差し出されたら、まさかその人が「温かいそば」を頼むとは考えられないでしょう。

なに、それでも説得力に不安がありますか?
ならば、事前に激辛担々麺を食して最大限に汗を放出しましょう!
その滝のように流れる汗を前にして、それでもなお「温かいそばですか?」と確認できる豪胆な店員がいるでしょうか?

もう食ってるじゃねぇか

この調子でもう一つ、急に肌寒い日が訪れた場合に備えて「温かいそば」だと伝える方法も考えましょう。
と言っても、何もややこしいことはありません。
店員さんに、「あ、この客は温かいそばを欲しがっている人だ」と思わせたらいいんです。

つまり、
ニット帽とイヤーマフとマフラーで完全防備し、
アラスカも乗り越えられそうな極厚アウターを着込み、
風邪をひいているかのごとく全身を震わせ、
「異常に寒がっている人」を演じながら入店するのです!
その様子で券を差し出されたら、よもやその人が「冷たいそば」を頼むとは考えられないでしょう。

なに、それでも説得力に懸念がありますか?
ならば、事前にエクストラコールドビールを飲んで極限まで体を冷やしましょう!
その今にも凍りそうな鼻水を前にして、それでもなお「冷たいそばですか?」と確認できる無骨な店員がいるでしょうか?

もう飲んでるじゃねぇか

え、お酒を飲んでそばでシメるのは変じゃないよね?