ネット界の情報管理人、出自不明の博覧強記として名高いWikipediaが、現在寄付を募集しています。
私も日々お世話になっているサイトですし、何より一秒が一億円で頻繁に引用させて頂いています。
微力ながら、募集に協力いたしましょう。
こちら、Wikipedia氏の切実なメッセージをお聞きください。
あなたが今日口にするコーヒー一杯分に相当する300円のご支援で、ウィキペディアは発展し続けられます。
どうぞよろしくお願
待った!
ウィキさん、今取り返しのつかないことを発言したとお気づきでしょうか。
お世話になっている私といえども、これは看過できません。
詰め寄るなよ
ウィキさんの見解によると、「300円がコーヒー一杯と同等の金額」だそうです。
自動販売機だとコーヒーは130円~150円ぐらいですから、カフェのコーヒーを想定しているんでしょう。
そして、この土曜日に口にするコーヒー一杯分の金額を、我々に寄付してくださいと懇願されています。
これはどういうことか。
ウィキさん、カフェから売り上げを奪おうとしています!
表向きは寄付を募っていますが、実はカフェでコーヒーが飲まれることを阻止し、この地上からカフェを根絶やしにしようと計略しているのです!
実際に、さまざまなカフェのコーヒーの値段を調べてみたところ、まさしく300円のコーヒーはこれだけあります。
サンマルクカフェ
コーヒー(ブレンド)L 300円
カフェ・ド・クリエ

ブレンドコーヒー (T) 300円
プロント
アイスコーヒー (M) 300円
これらのお店のコーヒーは、今まさにWikipediaの魔の手に脅かされているのです。
Wikipediaの呼びかけに共鳴した民衆が、コーヒー代をこぞってWikipediaに捧げるような革命が起こったら、サンマルクカフェからお客が消えてしまいます。
店長にその自覚はあるんでしょうか?
仕方がありません。
日々Wikipediaをウォッチングしている私だからこそ、今日はこれをテーマにしましょう。
Wikipediaよ、あなたの思い通りにはさせません。
思い通りにさせろよ
言うまでもなく、一番の悪手は「コーヒーを値上げする」です。
例えば300円から400円にしてしまえば、確かにWikipediaの想定するカフェからは外れるでしょう。
しかし、その結果今までのお客さんが引き潮のごとく離れていくことは、容易に想像できます。
ここは冷静に考えてみましょう。
勝負に勝つ方法は、何も「対抗する」だけではありません。
「迎合する」という方法もあるのです。
すなわち、
「Wikipedia寄付コーヒーを販売する」
これです。
Wikipedia寄付コーヒーの値段は、ぴったり300円。
そして、その売り上げは全てWikipediaに寄付する、と宣言するのです!
それを注文すれば、お客さんは「コーヒーを飲む」と「Wikipediaに寄付する」、2つの目的を同時に果たすことができます。
こうなれば、意識の高い群衆がわらわらと押し寄せてくるのは間違いありません。
しかし皆さんお気づきでしょう。
このままでは、カフェに全く収益が入りません。
そこで、Wikipediaに寄付する代わりに、Wikipediaからもお返しをもらうようにすればどうでしょうか?
具体的には、寄付キャンペーンに協力してくれたカフェの個別記事を、Wikipediaの運営が公式として作成するのです。
誰でも編集できるのがWikipediaの特徴ですから、これはかなり型破りな企画です。
しかし、知名度のあるサイトの公式記事となれば話題になり、影響力もあるのではないでしょうか?
例えば、先ほど登場したサンマルクカフェは、既にWikipediaに記事があります。(正確には、親会社であるサンマルクホールディングスの記事です。)

しかし、このたびのキャンペーンでWikipediaが作成するのは、もっとサンマルクカフェの魅力を満載した記事になることでしょう。
具体的には、
- 店長の年齢
- 店長の出身
- 店長の趣味
- 店長の嫌いなカフェ
- 店長の正直これはどうか…と思っているサンマルクカフェのメニュー
など、これまで公開されてこなかった裏情報を赤裸々に盛り込むのです!
店長辞めるぞ
なお、私はさっき寄付しました。