こんにちは、フクイチです。
昨晩、実家の母からLINEが来ました。
「一昨日くらいに福一宛に郵便物が来たので、そちらへ送りなおしました。」
実家は兵庫県ですが、私はもう神奈川に来て10年たちました。
その間に実家に届いた郵便物、たとえば奨学金の返済通知なども、現住所の方に届けるように手続きしています。
だから、実家に届くような物はもう根絶した、と思っていたのに、今になって何が来たんでしょうか。
まさか、アンタッチャブルの二人が共演するよりも有り得ないはずの、小学校からの同窓会の案内でしょうか?
正体不明の郵便物はすでに実家を飛び立ち、私の元に向かっているわけですが、母に聞いてみました。
「ありがとう。どこからの郵便やった?」
それに対する回答を、原文のままご覧下さい。
「国境なき医師団 やったと思います(?_?)」
そりゃ両目もハテナになるわな。
あの「国境なき医師団」ですか。
母の言葉を信じるならば、国境なき医師団から私宛に、しかも兵庫県の住所宛に郵便物が届いたようです。
兵庫県の方に来たのは、国境すら無いんだから県境など意味をなさないのだよ、というメッセージなんでしょうか。
いやわかってます。問題はそこではありません。
愛称「国境さん」は無いだろ
釈明しておきますが、私は国境なき医師団に在籍したことも在籍したいと思ったこともありませんし、寄付をしたこともありません。
在籍している知り合いもいない、団体に連絡をとったこともない、そして医療免許もありません。
あらゆる観点から見て、国境なき医師団とは全く接点の無い人間です。
ソルティライチと紹興酒ぐらい接点がありません。
もうこれは、人違いと考えるしかないのでしょうか。
郵便を送って頂いた方に思いをはせてみましょう。
医師団の方々がイラクで難民の援助をしていたとき、今にも餓死しそうな子どもに出会い、なんとか命を救おうとするも、どういうわけかいかなる食事も彼の喉を通らず、点滴も効果は無く、もはや神に祈るしかないのかと皆が絶望したその時、突如として空飛ぶカピバラに乗ったおじさんが現れ、ふところから取り出した新鮮なハッサクを子どもに与えると、たちどころにその子は元気百倍勇気満タンの復活を遂げ、しかしおじさんは瞬く間にカピバラにムチを打ってイラクの空へと消えてしまいお礼の言葉をかける間もなく、残されたハッサクの皮には油性マジックで「フクイチ」の名が記されていた、さあフクイチを探せ!医師団にスカウトしろ!あとそのカピバラは国際法的にどうなんだ!
というバックストーリーを経て、偶然にも同じ名前である私フクイチにたどり着いた、これが最も有り得そうな裏事情です。
それこそアンタッチャブル共演より有り得ないだろ
そんなことを考えているうちに、問題の品が届きました。
いくらでも目をこすってください。本当に国境なき医師団です。
何も緊張することはありません。裁判所からの呼び出しなどではないんですから。
冷静に内容を確認した上で、「ハッサクは育ててないしカピバラも飼ってません」と返信すればいいんです。
では、開封しましょう。