真実はいつも見たもん勝ち

こんにちは、フクイチです。
千鳥あゆむさんが主催されている「WEB記事 Advent Calendar」に、12月19日担当として参加させて頂きました。

WEB記事 Advent Calendar 2019 - Adventar
WEBの記事を書く人(ライター、ブロガーさんなど)が記事を書くときのちょっとしたこだわりや苦労話などをテーマにしたカレンダーです。 ブログを書き続けるコツ、便利ツール、勉強会に出た感想、執筆中のおススメお菓子などなど…… WEB記事に少しでも関係していればなんでもok!! また、アドベントカレンダーは商用の記事で

記事を書くきっかけを与えて下さった千鳥あゆむさん、そして今読んでくれている方、ありがとうございます。

さて、このサイト「一秒が一億円」は、私が個人で運営しているサイトです。2018年10月に開設し、執筆者は私のみです。
2019年に入ってからは、毎週土曜日に何かしら記事を投稿しています。1土曜日以外に投稿することもありますが、それでも土曜日には必ず投稿します。
今、私がWebで記事を書いているのはここだけです。22007年頃に楽天ブログを書いていましたが、すでに閉鎖しています。これ以外のWebメディアで活動した経験は無いですし、記事でお金を頂いたこともありません。
また、一秒が一億円には広告を一切載せていないため、アフィリエイトによる収入も全くありません。

ただただ、読む人(自分自身も含めて)が楽しくなることを目指して投稿しています。

今日のテーマである「記事のタイトル」も、楽しいことのひとつです。

たとえばこんなタイトル

「はがれの錬金術師」と題して、アロンアルフアの話をします。
「言うまでもなく金髪」と題して、コメダ珈琲の話をします。
「ドーピング修行僧」と題して、スキンケアの話をします。

これらは全て、一秒が一億円において、私が今までに書いた記事です。

はがれの錬金術師
アロンアルフアの話をします。
言うまでもなく金髪
コメダ珈琲の話をします。
ドーピング修行僧
スキンケアの話をします。

「タイトルと実態が合っていない」だけなら、世の中によくある話です。
「ファイナルファンタジー」と題しておきながら、ファイナルを迎える気配が一向になく、絶えず新作がリリースされ続けるゲームもあります。
しかし、人気が高いからこそ続編が出ているわけですから、本当にファイナルを迎えてしまったら多くの人が悲しむでしょう。
このままずっと、ファイナルじゃないファイナルのままでいてほしいものです。

ですが、「タイトルの意味がわからない」とは何事でしょうか?

 

よくあるこういうタイトル

開いてもらえるかどうかが生命線となるWeb記事において、読みたくなるタイトルはたいへん重要です。
その記事を読めば何がわかるのか?どんな有益な情報が得られるのか?どんな楽しい気持ちになれるのか?
読者の興味と知識欲に訴えかけるには、タイトルほど大事なものはないと思うんです。

よって、世のWebメディアには、

  • ○○を○○したら○○だった話
  • ○○は本当に○○なのか?実際に行って確かめてみた

といった、テーマから結末まで想像をかきたてるような、優れたタイトルの記事がひしめき合っています。

これはテキストのメディアのみならず、YouTubeにもそういうタイトルの動画が多いです。
「○○で○○したら大変なことになった」
へー、どんなことになったんだろう?
知りたくなって再生ボタンを押しますよね。

もちろん私だって、

  • 東京都庁を三枚におろしたら小骨がたくさん出てきた話
  • 三日月は本当に細いのか?実際に行って確かめてみた
  • 瀬戸内海を干上がらせて海底パルクール選手権を開催したら大変なことになった

こんなタイトルの記事、もしくは動画があれば直ちにタップします。
※全て私が創作したタイトルです。記事および動画は実在しません。

かような時世にあって、一秒が一億円の記事タイトルは、

「お得税」

と、死に際にやっと絞り出した遺言のようにつぶやいて終わりです。この人は記事を読んでもらおうという気があるんでしょうか?
コナン君が遭遇した殺人事件で、残されていたダイイングメッセージが「お得税」だったとしたら、さすがの江戸川コナンにも意味不明すぎて、間違ってもネクストコナンズヒントには出てこないでしょう。

 

なんでそんなタイトル?

しかし、私は一見意味のわからないタイトルが好きなんです。
そういうタイトルを考えるのは楽しいんです。苦しいけど楽しいんです。
WebのセミナーでSEO対策を教えている方(そういう人がいるかどうかはわかりませんが)がこのようなタイトルを見たら、私は検索バーの端っこにある虫メガネでぶん殴られた上に「検索順位トップを取るまで帰れま10」の刑を食らうかもしれません。でも楽しいんです。

私が記事にタイトルをつけるにあたって、心がけていることは2つです。

  • 記事テーマとは関係なさそうに見えること
  • 中身を読んでやっと意味がわかること

タイトルだけだと意味不明、それでいいんです。
むしろ、最初は「影武者むしゃむしゃ、って何だ?影武者がむしゃむしゃするのか?影武者をむしゃむしゃするのか?」とモヤモヤしてもらって、記事を読んでから「ああ、これのことか」とニヤニヤしてほしいんです。もしくはクスクスしてほしいんです。

ですから、最初は意味不明、記事を読んでも意味不明、こうなると悲劇です。
こればかりは、私のセンスでどうにかするしかありません。
記事を読んでギリギリ意味がわかるように、テーマとの距離感や単語のチョイスを全力で考えます。

この記事を書くにあたって、なぜ自分はこんなことにこだわるのか、セブンイレブンのブリトーを食べながら考えてみたんですが、明確な結論は出ませんでした。
お笑いが好きだからなのか、漫画を読んでいて伏線の意味がわかる瞬間が好きだからなのか、はたまた単にひねくれているだけなのか。
いずれにしても、読者に伝わらないかもしれないという恐怖と戦いながら、私は毎週土曜日に渾身のワンフレーズを生み出す荒行に身を投じているのです。ブリトーを食べながら荒行です。おいしいです。

ただ、もしタイトルの意味が誰にも伝わらなかったとしても、それほど嘆くことではありません。
少なくとも一人、自分自身という読者はわかってくれるんですから。

 

やってみようタイトル

ここまで、タイトルのこだわりについて述べてきました。
普段、フクイチがいかに無用な縛りを設けて苦しんでいるか、感じとって頂けたでしょうか。

では、ここでひとつ実践してみましょう。
今から記事を一本、短めのものを掲載します。(既存の記事ではなく、今この場で初公開する記事です。)
そして、その記事のタイトルをひねり出している様子を、脳内からの実況中継でお伝えしましょう。

記事のテーマは「スパゲティ」です。

 

こんにちは、フクイチです。
先日、衝撃的なネーミングの食べ物を見つけました。
まずはご覧頂きましょう。

絶望スパゲティ

商品化に際して誰か反対する人はいなかったのかと思うくらい、ショッキングな名前のスパゲティです。
しかし、名前の由来はパッケージにちゃんと書いてありました。

いわしと香味野菜の風味豊かなペペロンチーノは
イタリアで「絶望している時でも
おいしく食べられる」といわれるパスタ

なるほど、だから「絶望スパゲティ」なんですね。イタリア人はいいセンスを持ってますね。
料理の素材ではなく、食べる側のシチュエーションに着目して料理名をつけるとは度肝を抜く発想です。

そういうスパゲティですから、やはり絶望している時にこそ食べたいではないですか。
まかり間違って、気分も調子も絶好調な時に食べてしまったら、
「ああ、俺は今希望に満ちあふれているのに、あろうことか絶望スパゲティを口にしてしまった!
絶望のどん底で食べたかったのに今食べるだなんて、なんてもったいないことをしたんだ!」
と、絶望してしまうでしょう。

いや、別にいいだろ

では、絶望スパゲティを、まさに絶望している時に食べるにはどうすればいいでしょうか?

絶望というのは、いついかなる時に襲ってくるかわからない、天災のようなものです。
今年は特に台風が多い年でしたが、接近直前になって災害対策グッズを求める人がホームセンターに殺到し、その様子がニュースで多く報道されました。普段から備えていれば、もっと余裕をもった行動ができたはずです。
それと同じように、いつ勃発するかわからない絶望に備えて、平時からスパゲティを買っておくのが賢いでしょう。

さらに、いくら絶望に備えて事前購入していても、戸棚の奥にしまいっぱなしでは存在を忘れてしまいそうです。
いざという時のために、絶望が起こりそうな場所をあらかじめ想定して、そこに収納しておくのはどうでしょうか?

誰にでも起こりうる絶望といえば、やはり「朝寝坊」ですね。

夜更かしがたたって気だるく目覚めた会社員、本当にお前鳴ったのかと疑いたくなる目覚まし時計、その時刻を見れば出社時間ギリギリ!
まずい!今日は朝一で打ち合わせがあるのに!
このまま俺が打ち合わせに現れなかったら、好都合とばかりに以前から噂になっている「あいつは仕事中にぷよぷよのプレイ動画ばかり見てる疑惑」について本格的に議論が始まってしまい、やっと出社した時にはみんなが俺に冷たい視線を向け、違うんだ俺が見ていたのはテトリスの動画なんだと弁明するチャンスも与えられず、社内で孤立してコピー機すら使えなくなってしまう!もう昇進は絶望的だ!

そのままクビになっちまえ

とにかく急がなければ!と勢いよく飛び起きたせいで、敷布団を派手に蹴っ飛ばしてしまった!
すると!

 

そこには有事に備えて布団の間に仕込んでおいた絶望スパゲティが!
そうだ、俺にはこれがあったんだ!
どんなに遅刻しそうで絶望していても、このスパゲティだけは裏切らない!

かくして勇気と平常心を取り戻した彼は、余裕の表情でパスタを3分間ゆで始め、鼻歌を歌いながら絶望スパゲティのおいしさに思いをはせるのです。

いや、遅刻しそうなんでしょ?

そして食べ終わったとき、彼は気づくのです。
絶望している時でも美味しく食べられるスパゲティだが、食べたからといって絶望が希望に変わるわけではないことに。

スパゲティの記事はここまでです。

 

いくぜタイトル

はい、お読み頂きありがとうございました。
すでに内容があまりに無益すぎて、立ちくらみしそうになっている方もいるでしょう。
しかしご安心を。今からもっと無益なことをします。

この記事にタイトルをつけるまでの流れを、脳内から実況中継しよう

さあ悩みどころです。
特にこの記事は、主人公の名前が「絶望スパゲティ」と、すでに十分面白いんですよ。
私の考えるタイトルで、その面白さを凌駕しなければなりません。見てろよ絶望スパゲティ。

とは言ったものの、主題とは関係なさそうなタイトルを目指すからには、少なくとも「絶望」と「スパゲティ」という単語は使えません。もう主人公に取られちゃってます。
それでいて「読んではじめて意味がわかる」を同時に満たす、絶妙なラインを攻めなければならないのです。

えーっと、どうしたもんかな…
まあセオリーとしては、主題から最も遠いもの、すなわちオチを引っ張ってくるんですよ。
今で言うと「布団の隙間にひそんでいるスパゲティ」です。
それを出発点としていろいろと連想を膨らませ、とっ散らかった言葉のジャングルを冒険して、記事の内容を短くズバッと表現できるフレーズを探し当てるんです。
やってみましょう。

布団…布団の間に隠すもの…
エロ本…
スパゲティとどうつなげるんだ。仮につなげたとして、いろんな人から怒られそうです。

じゃあ、一旦記事通りの状況に戻して…布団の間にスパゲティが挟まっている…書いてる時も気になってたけど、これ寝返り打ったら潰してまうんちゃうかな…あ、でもうどんは生地を足で踏んでこねたりするよな…漬物だって漬物石乗せるよな…じゃあスパゲティの寝返り製法ってのもアリだよな…スパゲティの上に寝返りを打ったら熟成されておいしくなる…さらに濃厚な風味を楽しみたいなら二度寝するとなお良し…とするとタイトルは「寝返り漬け」とか…

ダメです。飛躍しすぎました。
記事に全く出てこないのに、平野レミさんもサジを投げるぶっ飛びレシピを編み出してしまいました。
実態とかけ離れたタイトルではいけません。このままではファイナルファンタジーの二の舞です。ファイナルなのに二の舞です。

じゃあ、スパゲティの事はいったん忘れて、「朝寝坊」の方を掘り下げてみましょう。

朝寝坊…朝…モーニング…モーニングコール…目覚まし…めざましテレビ…軽部さん…いや確かにめざましテレビと言えば軽部さんやけど記事と関係ないし蝶ネクタイ出てこないし…そうじゃなくて…寝坊…寝てる坊さん…いやそういう意味ちゃうんやって…まずいぞ、どんどん発想が枯れてきてるぞ…なんとか寝坊から面白くでけへんかな…寝過ごす…安眠…ぐーーーー…

ちくしょう、どうしてもタイトルが思いつかない!
心の引き出しをいくら開けても良いタイトルが見つからない!
探しものは何ですか、見つけにくいものですか、見つけにくいものですよ!探すの手伝ってよ!あとJASRAC怖いからそれ以上歌わないでよ!

 

難しいよタイトル

ああ、陽水さんもどこかに行ってしまった…というか追い払ってしまった…
もはや、もはや望みは絶たれたのか…?

望みは…絶たれた…?

絶…望…

 

うん、おいしい。
私今、いいタイトルが浮かばなくて絶望してますからね。ちょうどよかったです。
これ、絶望してても本当においしいです。後日2箱買い足しました。

ごちそうさまでした。

しかし、おなかいっぱいになっても、タイトルが思いつかない状況は変わりません。
絶望が希望に変わるわけではありません。
これさっき書きましたよ私。今まさに思い知らされてますよ。なんで自分で自分に効くパンチを打つんだよ。
狙ってもないのに自給自足のマゾヒストになってしまいましたが、そんなことよりタイトルですよタイトル。

こういうときは、はっきり頭を切り替えてみるんですよ。
災害対策グッズのように機能するスパゲティ、という方向性はどうでしょう。
災害対策…缶詰…電池…懐中電灯…懐中電灯のようなスパゲティ…

懐中麺類

おっ?

無くはない。語感がいいです。
いいんですが、なんか若干ひねりすぎて遠くなった気がする…元ネタが「懐中電灯」ってのがつらいな…
まあ、とりあえず案の一つって感じですね。もう少し考えてみましょう。

災害対策といえば、備えあれば憂いなし、って言うよな…
アナグラムで「備えあれば嬉しいな」とも言うたりするよな…
この記事の場合は「備えがあっても憂いは無くならない」んやけど…
というよりも、「憂いがある場所にピンポイントで備える」わけやから、むしろ…

 

備えあるところに憂いあり

あ!
ええやん。これにしよ。

 

やっとできた!タイトル

というわけで、実際にこのタイトルで、独立した記事を作成しました。

備えあるところに憂いあり
スパゲティの話をします。

さらに、先ほどお読み頂いた「備えあるところに憂いあり」は短めでしたが、独立記事の方はもう少しボリュームアップしています。J-POPのTVバージョンとフルバージョンのようなものだとお考え下さい。
その違いも楽しみながら、ぜひフルバージョンの方もお読み頂ければ…

と、お薦めしようとして気付きましたが、これ困ったことになりましたね。
というのも、もう皆さんはタイトルの導出過程を目の当たりにしているわけですから、今から「備えあるところに憂いあり」を読んでも、「タイトルの意味を想像しながら読む」楽しみ方はもはや不可能なんですよ。
むしろ、どうしても江戸川コナンやら軽部さんやらが脳内を飛び交って、心穏やかに読めないと思うんですよ。
挙句の果てに、私が一言も言っていないのに、軽部さんがゲスト出演する映画「劇場版名探偵コナン ここにもいたよ蝶ネクタイ」を脳のシナプスが勝手に創り出して、そっちの妄想に熱中するあまり記事どころではなくなってしまう可能性もあります。

 

さよならタイトル

そこで、この記事を読んで頂いた皆様にお願いです。
どうか、フルバージョンの「備えあるところに憂いあり」を読む間だけ、ここまで読んでもらったこの記事はいったん忘れて下さい。
その上で、「備えあるところに憂いあり」ってどんな意味だろう?と少年のように少女のように陽水さんのように純粋なこころを取り戻して、ゼロから記事を楽しんで頂きたいんです。

ここまで読破された方ならきっとできます!記事を忘れることぐらい!ほら自分を信じて!
さあ、タップとともに記憶よ飛んでっちゃえ!

備えあるところに憂いあり
スパゲティの話をします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また戻ってこられることをお待ちしています。

 


あ、戻ってこられた方ですか?ちょうどよかった。
この記事は「WEB記事 Advent Calendar」の参加記事です。
他の方の記事もぜひお読み下さい。どれも面白くて、楽しい時間を過ごせます。

WEB記事 Advent Calendar 2019 - Adventar
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