コメダ珈琲に、気になるメニューがありました。
金のアイスコーヒー
略して「のーヒー」です。
その略し方おかしいだろ
通常のアイスコーヒーより100円高いですが、「金の」という魅惑の形容詞に惹かれて注文しました。
見よ!これが「金のアイスコーヒー」だ!
銅やないか
「金の」と言っておきながらこのカップ、どう見ても銅ですよね?
一年おきぐらいにtwitterで話題になる「見る人によって白に見えたり青に見えたりする画像」の類じゃないですよね?
いや、そんな個人の感覚に頼るより、最も手っ取り早い証拠を示しましょう。
他ならぬコメダ珈琲の公式オンラインショップが、「重厚な高級感あふれる国産の銅製マグカップです。」と公言しているではないですか!
「銅ですが何か問題でも?」と言わんばかりの、厚顔無恥な企業姿勢です。
これはただちに「金はどこに行ったんだ!」と詰問して叩き伏せねば…
いや、待てよ。
今一度、心静かにメニューを読み返してみましょう。
「金のアイスコーヒー」
※通称「のーヒー」
「金の」というのは、あくまでも「アイスコーヒー」を修飾している言葉です。
「金色のカップに入っている」とは誰も言っていません。
冷静に考えてみれば、そりゃそうです。
寿司屋で赤だしを注文したとして、赤いお椀に入った昆布だしを出されて「赤だしでござい!」と言い張られたら、誰だって眉をしかめますよね?
それと同じく、「金の」もアイスコーヒーを表現した言葉であり、断じてカップのことではないのです。
これはとんだ言いがかりでした。反省します。
じゃあ「金の」ってどういう意味だよ
しかし私は、銅のカップを見て反射的に「銅やないか!」とツッコんでしまいました。
これは私だけではなく、皆さんぜひ「金のアイスコーヒー」で検索してみて下さい。
レポートした記事がたくさん出てきますが、口をそろえて「このカップ、金というより銅だよね…?」と、同じ疑念を浮かべています。
だから、金のアイスコーヒーちゃん、通称のーヒーちゃんは、「銅やないか」って言われ飽きてると思うんですよ。
全くハゲてない薄井さんが「髪の毛ふさふさなのに薄井さんなんですね(笑)」って言われるのと同じぐらい言われ飽きてると思うんですよ。
のーヒーちゃんにとって、これが少なからずストレスになっていることは間違いありません。このままでは本当にハゲてしまいます。
そんなわけで、本日のテーマはこちらになります。
のーヒーちゃんの頭髪のためにも考えましょう。
もう何の話だかわかんねぇよ
最初に言っておきますが、
- 本当に金色のカップにする
- コーヒーの表面に金粉を浮かべる
といった、コストがかかる方法はNGです。
そんな単純な方法に頼らず、いかに効率よく抜け毛を回避するか、発想力が問われます。
となると、まず思いつくのはこれですね。
金曜日限定メニューにする
金曜日しか出ないから「金のアイスコーヒー」。
単なるシャレですが、だからこそ最も説明しやすいネーミングです。
しかし、せっかくおいしいアイスコーヒーなのに、曜日を限定してしまうのはもったいない。
いつでも飲める金のアイスコーヒーでありつつ、「金の」に説得力を持たせるには…
よし、これならどうでしょう。
メニューに振り仮名をふる
よく考えてみましょう。
これが「きんのアイスコーヒー」だと、はたして誰が言ったでしょうか?
実はこれは、
金のアイスコーヒー
だったんです!
韓国出身で新大久保在住の金さんが、たまたま入ったコメダ珈琲店で飲んだアイスコーヒーの味に感動し、勤めていた広告代理店を退職してコメダ珈琲に就職、店長として商才を発揮して瞬く間に新店舗を展開し、八面六臂の活躍をしていたある日、上層部から新商品開発の命が下り、あの初めて飲んだアイスコーヒーの衝撃を、いやそれを超える衝撃を新大久保はじめ日本中のコーヒー好きコーヒー嫌いに感じてもらいたい、そんな一心で寝食も忘れて新しい味を追求し、気がつけば一人だった子どもが四人に増え、それだけの時を費やしても上層部を納得させる味を創れずに悩んでいたある日、抜け毛を防ぐために密かに使いだした育毛剤を頭皮に振りかけた時の清涼感にインスピレーションを受け「これだ!この爽やかさだ!」と叫びながら研究室に舞い戻り、そこからたった一時間で仕上げたという、濃厚な下積みと一瞬のひらめきが生み出したワンランク上のコーヒー、それが金のアイスコーヒーなのです!
このバックストーリーを聞かされてもなお「いや、カップ銅やないか」と嘲笑する人がいるとしたら、なんと民度の低いことかと哀れみましょう。
そんなきっかけだったのかよ
しかし、コメダ珈琲を経営している株式会社コメダホールディングスの会社概要を見てみましたが、役員一覧に金さんの名前はありませんでした。
なぜでしょう、あれだけの功績を挙げたのに。
今、金さんはどこにいるんでしょうか。