不要不急とは「かつ」なのか「または」なのか考えた日記

裏タイトル

更新とは新しい記事を出すということです

こんにちは、フクイチです。

※裏タイトルとは、正式な記事タイトルとは別に、遊び心でつけたタイトルです。

連日、「不要不急の外出自粛」が呼びかけられています。

小池知事、今週末も「不要不急の外出自粛を強くお願い」:朝日新聞デジタル
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京都の小池百合子知事は、3日の定例記者会見で「平日夜間の外出や週末の不要不急の外出は厳に控えていただくよう強くお願いする」と述べ、4日からの週末も不要不急の外…

東京都知事だけでなく、大阪府、神奈川県ほか、全国の知事も同様のメッセージを発しています。

大阪府 吉村知事「今週末も不要不急の外出自粛を」 | NHKニュース
【NHK】大阪府の吉村知事は、新型コロナウイルスの感染者が大阪府内で増えている状況を踏まえ、府民に対し、先週に続いて、4日と5日の…
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もはや、外出自粛を訴えていない首長を探す方が難しい状況です。

 

「不要不急」とは

この「不要不急」という言葉、前々から気になっていました。
「不要」「不急」は異なります。
重要でないことと、急がなくていいこと。

二つの言葉が出会って四字熟語になるとき、問題になるのが“かつ”なのか“または”なのか、です。
すなわち、「不要かつ不急」の外出がNGなのか。
それとも、「不要または不急」の外出がNGなのか。

この関係を整理するため、こちらの図をご覧下さい。

 

この図は「時間管理のマトリックス」といいます。
大ベストセラーのビジネス書「7つの習慣」に記載されている図を元に、フクイチが作成したものです。
7つの習慣では、「第3の習慣 最優先事項を優先する」という章に登場する図です。

参考:
スティーブン・R・コヴィー著、フランクリン・コヴィー・ジャパン訳
「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」
2013年 キングベアー出版

 

7つの習慣を参考にしつつ、図を説明しましょう。
私たちが日々いそしんでいる活動が、重要度緊急度で4つの領域に分類されています。

まず緊急の活動とは、今すぐに取りかからなければならない活動です。
小泉進次郎みたいなことを言っていますが、7つの習慣にも同じ表現の説明が載ってます。
電話が鳴れば応対する。「急ぎだ」と言われた用事はすぐに片付ける。当たり前ですね。

一方の重要度ですが、これは結果によって決まります。
自分にとってのミッション、価値観、目標の実現につながるかどうか、です。

7つの習慣では、多くの人が第Ⅰ領域、すなわち重要かつ緊急の用事に一日中浸かっているといいます。
問題ばかりを考える人、常に締め切りに追われている人など。
第Ⅰ領域ばかりを意識していると、第Ⅰ領域だけがどんどん大きくなり、やがて私たちを支配してしまいます。

しかし、真に重要なのは第Ⅱ領域、緊急ではないが重要な用事である、と7つの習慣は説きます。

問題を予防する。PC(Production Capability、成果を生み出す能力のこと)を高める。人間関係を豊かにする。長期的な計画を立てる。
これらに時間をかける人は、第Ⅰ領域の用事が占める割合が減っていく、といいます。
第Ⅱ領域は、未来に起こり得る第Ⅰ領域の危機や問題に備え、原因を刈り取る活動だからです。

 

どこまでが「不要不急」か

では、現在私たちがおかれている状況に話を戻しましょう。
自粛を要請されている「不要不急」の外出。

もし「不要かつ不急」だとすると、控えるべきは第Ⅳ領域の外出のみ、となります。

 

一方、「不要または不急」と受け止めると、第Ⅱ、第Ⅲ、第Ⅳ領域までが自粛の対象となります。

 

さて、いま求められている自粛はどちらでしょう。
重要でない第Ⅲ、第Ⅳ領域はまあいいとして、問題は第Ⅱ領域の外出です。
健康づくりのためにジムに行く。スキルアップのため習い事に通う。交友関係を広げたくてイベントに行く。
どれも明らかに緊急ではないですが、重要でないといえるでしょうか?

しかし、イベントの中止や延期ラッシュ、さまざまな店舗の臨時休業などを見ると、どうも第Ⅱ領域の外出も控えよう、と社会が声を上げている気がしてなりません。
「不要または不急の外出を控える」方の意味でとらえた方がよさそうです。

私だって、もちろん新型肺炎の拡散は防ぎたい。
ですから外出自粛には協力します。
ただ「不要不急ってなんだろう」、それだけちょっと考えてみました。

今は幸いにも、第Ⅰ領域の外出は禁じられていません。どちらの意味だとしても。
だから心がけるべきは、外出が本当に第Ⅰ領域なのかどうか、見極めること。
そして、第Ⅱ領域の外出ができないなら、家でやる手段はないか考えること。
こんな感じじゃないでしょうか。

日々増える数字になんとなく不安、どことなく恐怖を感じるよりは、以前と比べてどんな外出ができなくなったのか、落ち着いて分類するのがいいかもしれません。
私の場合、週末はあまり変わらずにブログを更新してますよ。

裏タイトル

更新とは新しい記事を出すということです

最後までお読み頂き、ありがとうございました!