黄色い誘惑

初めて入る飲食店で注文するとき、「これってどれぐらいのサイズなんだろう」と悩むことはありませんか?
自分の空腹を満たせるサイズなのか?
あるいは、他の料理も食べたい場合、一気に満腹になってしまうと困るということもあるでしょう。

ですが、料理の写真が載ってないと、サイズを知る手がかりがありません。
また、写真が載っていても、あまり行かない店だとサイズ感がわかりません。(サイゼリヤのピザは想像よりも小さかったりします。)
店員さんに「これはどれぐらいの量なんですか?」と、いちいち聞くのも手間です。

…と、ここであるものが思いつきました。

メルカリ

メルカリで出品されている商品には、大きさを比較できるように、タバコの箱を一緒に写り込ませているものがあります。1
これに倣って、飲食店のメニューにも、料理の写真に「比較対象」を写り込ませれば、初見でもサイズを把握できるのではないでしょうか?

ただし、それが「タバコの箱」だとどうでしょう。
喫煙者の方がどう思われるかはわかりませんが、私(非喫煙者)としては、料理と一緒にタバコが写っているとなんかこう、テンションが下がります。
では、何と比較するのがいいでしょうか?

というわけで本日のお題は、

料理の写真に写り込ませる、適切な比較対象を考えよう

です。よろしくどうぞ。

プリン

なぜか急に思いつきました。
なぜかはわかりません。
もしかしたら、私は今、プリンが食べたいのかもしれません。

私の深層心理はさておき、プッチンプリンだったら多くの人はサイズをわかってるし、比較対象としてちょうどいいのではないでしょうか?
実際にやってみましょう。

まず、「大きさがわからない料理」のサンプルとして、パスタの登場です。
今回は写真をたくさん撮るので、自宅で撮影することを考え、ファミレスのパスタをデリバリーで注文しました。

それでは、プリンをパスタの横に配置してみましょう。

プリン食いてぇ

いやそうじゃなくて!今は大きさの比較の話!
プリンに目を奪われるな!

私の食欲はさておき、これで問題が発覚しました。
この写真をメニューに載せると、隣に写っているプリンは「セットで出てくるもの」だと勘違いされるおそれがあります。
パスタとプリンのセット、有り得なくはないです。
よって、比較対象は食べ物や飲み物であってはなりません。
(メルカリの場合、比較対象としてペットボトルを写している商品もありますが、それも不可ということになります。)

ちょっと条件が複雑になってきました。整理しましょう。

  • 大きすぎない(せいぜいタバコの箱サイズ)
  • 食べ物の横に置いてあっても不自然じゃない(よって、タバコの箱ではまずい)
  • かつ、それ自体は食べ物じゃない(それも含めてメニューかと勘違いされるから)

難しいなこれ。

プチッ

食べ物と並んでも不自然ではなく、かつ食べ物ではない。
となると、「食器」が有力候補ではないでしょうか。

中でも「爪楊枝」はどうでしょう?
和・洋・中、どのジャンルの料理と並んでいても違和感はありません。
しかも、箸やフォークなどと違い、長さは一定です。これはいけるのでは?
実践!

目立たん

細すぎて、かつ色も薄すぎて見落としそうです。
最低限「そこにある」ことをパッと見で認識できないと、比較対象としての意味をなしません。

というわけで条件追加!

  • 大きすぎない(せいぜいタバコの箱サイズ)
  • 食べ物の横に置いてあっても不自然じゃない(よって、タバコの箱ではまずい)
  • かつ、それ自体は食べ物じゃない(それも含めてメニューかと勘違いされるから)
  • それなりの存在感がある ←NEW!!

どんどんハードル上がってるやん…

もぐもぐ

しかし皆さん、ご安心下さい。
私はこのたび、これらの条件を満たすアイテムを発見しました。
さっそく見て頂きましょう。


正露丸です。

日本人なら、誰しも一度はお世話になったことがある薬だと思います。
正露丸自体は食べ物ではありませんが、正露丸を飲むのはたいてい食事の後なので、並んでいても不思議ではありません。
サイズは適度に小さいので、どんな料理とも比較できます。
そして存在感があるという点については、もう上の写真で十分でしょう。

さらに、料理に正露丸を並べておけば、
「当店は正露丸を常備しています!いざという時も大丈夫!」
というアピールになるため、お客さんも安心して食事ができるに違いありません。
なんと、料理のサイズがわかるだけでなく、そんなメリットまで得られるとは。
これ以上の妙案があるでしょうか?

結論が出てしまいました。
飲食店の皆様、メニューに正露丸写真の掲載をご検討下さい!
なお、責任は取れません。

ごちそうさま