今年一年のために「おみくじ」を仕込んでおく日記

裏タイトル

動かざること恋のごとし

こんにちは、フクイチです。


お正月、神社に初詣に行かれた方は、おみくじを引きましたか?
新年を迎えて10日たちましたが、そのおみくじの内容を…

覚えてますか?

 

おみくじって、今年一年どんな年になるのかな、と期待して引く人が多いと思います。
「転居」「商売」「恋愛」など、大きなライフイベントについてアドバイスが記されていますから、できれば長いスパンで覚えておきたいものです。
ところが、正月休みも明けて忙しい日常に戻されると、内容をほとんど忘れてしまうのではないでしょうか?

私はこのお正月、実家の近くにある神社で、このようなおみくじを引きました。

乱丁・落丁のたぐいではありませんし、アンデルセン童話「愚か者には見えないおみくじ」でもありません。
これは「水みくじ」と言いまして、水につけるとあぶりだされるという、ひとさじの柚子こしょう程度のエンタメがプラスされたおみくじです。

おみくじ売り場の近くに、このような樽が用意されているので、それに水みくじをひたすと、

このように、内容が浮かび上がってきます。
不思議ですねー。

さて、お正月だけ不思議がっていてはもったいありません。
せっかく引いたおみくじなので、どうにか工夫して、この内容を今年一年忘れないようにできないでしょうか?

 

まずは画像データにする

水みくじは、内容が判明したときには濡れてしまっているため、持って帰ることができません。
よって、私はまず上の写真を撮っておき、テキストをいろんなフォントで画像化できるサイト1http://lightbox.on.coocan.jp/html/fontImage.phpに打ち込みました。
そして出来上がったのが、こちらの画像です。

 

おみくじに記載されていた10件のアドバイスを、格言風のフォントにしてみました。
余談ですが、この字体だけで日本人全員に「格言っぽいなあ」と思わせるんですから、相田みつをさんの功績はすごいですね。

さて、これをどうしましょう。

試しに、印刷して自宅のコルクボードに貼ってみました。
お酒をほとんど飲まない私の家に、突如として居酒屋に貼ってある親父の小言が出現したかのようです。

しかし、ただ壁に飾っておくだけでは、いつしか見慣れた景色の一部となり、意識にのぼらなくなってしまいます。
これらのアドバイスが必要になったときに「あっ!」と思い出せるように、趣向をこらして仕込んでおくことを考えました。

 

おみくじを仕込む

たとえば、「病気 全快の兆しあり」のアドバイスを例に挙げて説明します。
現状、特に身体に悪い所はないのですが、一年もあれば体調を崩すことが出てくるでしょう。
そんな時こそ、このアドバイスを思い出したいものです。

そこで、「病気」のアドバイスだけを短冊形に切り取って、

風邪治療のファーストステップとしておなじみ、葛根湯の箱の中に入れておきます。

おそらく一週間もすれば、箱の中に仕込んだことなど忘れてしまうでしょう。
しかし時がたち、いざ風邪をひいたときこそ本領が発揮されます。
葛根湯を開ければ「あっ!そういえばおみくじでこんなアドバイスをもらっていたんだった!」と思い出せるわけですね。

この調子で、他のアドバイスもどのように仕込んだか、ご紹介していきましょう。
なお、おみくじに書いてある順番ではなく、私が思いついた順で説明します。
数が多いのでサクサクいきましょう。

願望 努力して叶う

願望は「家中の照明をLEDにしたい」「風呂を100畳敷きにしたい」などありますが、やはり今年も一秒が一億円を更新し続けたい、これが筆頭です。

よって、最近こっそりリニューアルした「はじめに」のページに貼り付けました。
リニューアルしたんですよ。こっそり。

商売 工夫が必要

続いて商売です。まあ、仕事と解釈してもいいでしょう。

こちら、私の商売道具であるノートPCです。

そのデスクトップに、付箋紙ソフトを使ってアドバイスを貼り付けました。今「台無し」と言ったのは誰ですか?
付箋紙ソフトの機能でタイマーも設定できるので、毎朝始業時間に表示させれば「よし、工夫して利益を上げるぞ!」と思うかもしれませんし、「よし、工夫してサボるぞ!」と思うかもしれません。

失物 時が来れば出る

「あれはどこにいったっけ」と探し物をするとき、必ず確認する場所があります。

この、ケーブルやらバッテリーやらが無秩序に放り込まれた引き出しです。「失物」のアドバイスはここに潜ませました。
ここを探して目的物が見つかったためしがないんですが、私は絶対にここを探すんです。わかります。
せいぜい無駄な時間を費やすがよい、未来のフクイチよ。

転居 変化求めぬが吉

お次は転居なんですが、変化を求めるな、ときましたか。どちらかというと引越ししたいんですが…
まあ、せっかくのアドバイスなので、

引越しするときに必ず見ることになる、自宅の登記権利情報(ひらたく言うと権利書)と一緒にファイリングしておきます。
変化は避けた方がいいらしいので、せめてカーテンの柄は今と同じにしようかな。

旅行 皆で行けば良し

一人行動を愛する私に優しくないアドバイスです。神様、孤独を許してはもらえませんか?

神様が首を縦に振ってくれないので、旅行の時しか使わないような、キャリーバッグの中にしまっておきましょう。
開けた瞬間に見なかったことにする未来しか見えませんが。

学問 努力すれば成果が出る

プログラマーたるもの、常に技術を勉強してスキルの幅を拡げなければなりません。
努力すれば成果が出る、との頼もしいアドバイスをもらったので、

昨年購入した、プログラムの参考書に挟んでおきます。これを挟むために初めて本を開きました。
いつかこの本で勉強し始めたとき、きっとおみくじに励まされることでしょう。

いつか。

方向 南東か東が吉

吉方位です。これは外出するときに思い出したいですね。
となると、確実なのは「玄関ドアの内側」になりますが、それだと宅配便を配達しに来た人も目撃することになり、どんな宗教の信者かと怪しまれてしまいます。

そこで、人目につかないけど外出時に必ず目にする、靴箱の中に入れておきます。
ちなみに、私は毎朝自宅からに向かって通勤してるんですが、これは転職しろよってことですかね。

 

…さて、ここまで進めてきましたが、何が残っているかお気づきでしょうか。

 

恋愛 次の段階へ進め
出産 準備万端で臨め

難関を二つも後回しにしてしまいました。
どちらも、今の私に全く縁が無さそうな項目です。
「恋愛 次の段階へ進め」も何も、私はもう街中で恋のダンスに戯れている人たちを遠目に見ているだけの日常で、自らの人生に芽生えそうな気配などありません。
ましてや出産となると、まず私自身が転生しないと関わることはないでしょう。

そんなわけで、この二つはどこに仕込めばいいのか、正直見当もつきません。
しかし、無視してしまうのは神様に申し訳ない。

せめて、現実世界じゃなくても実現できれば…

 

そこで私、スマホゲーム「Lost Crown」を始めました。

「Lost Crown」は、2019年7月18日にEYOUGAMEから配信された、基本プレイ無料のRPGです。
ゲーム内の他のプレイヤーと交流し、恋愛、結婚のみならず出産もできる、あまつさえ生まれたベビーも戦闘に参加するという、「食事」「睡眠」と同列に「戦闘」が並んでいるような世界設定です。

 

Lost Crownには、このように交流のためのチャットルーム(画面左側の領域)があるので、そのアイコンを恋愛、出産のアドバイスにしましょう。

 

ちっせえ。見えねえ。
(キャラ名「フクイチ」だと世界観に合わないので、一秒が一億円のURLからとって「ミリオン」にしました。)

 

仕方がないので、アドバイスから四文字拾って恋進出臨こいしんでりん」という四字熟語を創作し、アイコンにしました。
かの戦国武将・武田信玄も、戦場で「風林火山」という旗を掲げていたと聞きますから、RPG世界の戦場で四字熟語を引っさげていてもおかしくないでしょう。

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動かざること恋のごとし


いろいろ頑張って、やっと10項目のアドバイスを消化しました。
最後なんかは、自分でも何をやってるのかよくわからなくなりましたけどね。

2020年も、こんな調子で迷走しつつ、一秒が一億円を更新していきます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。