不要不急とは「かつ」なのか「または」なのか考えた日記

裏タイトル

更新とは新しい記事を出すということです

こんにちは、フクイチです。

※裏タイトルとは、正式な記事タイトルとは別に、遊び心でつけたタイトルです。

連日、「不要不急の外出自粛」が呼びかけられています。

小池知事、今週末も「不要不急の外出自粛を強くお願い」:朝日新聞デジタル

東京都知事だけでなく、大阪府、神奈川県ほか、全国の知事も同様のメッセージを発しています。

大阪府 吉村知事「今週末も不要不急の外出自粛を」 | NHKニュース
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もはや、外出自粛を訴えていない首長を探す方が難しい状況です。

 

「不要不急」とは

この「不要不急」という言葉、前々から気になっていました。
「不要」「不急」は異なります。
重要でないことと、急がなくていいこと。

二つの言葉が出会って四字熟語になるとき、問題になるのが“かつ”なのか“または”なのか、です。
すなわち、「不要かつ不急」の外出がNGなのか。
それとも、「不要または不急」の外出がNGなのか。

この関係を整理するため、こちらの図をご覧下さい。

 

この図は「時間管理のマトリックス」といいます。
大ベストセラーのビジネス書「7つの習慣」に記載されている図を元に、フクイチが作成したものです。
7つの習慣では、「第3の習慣 最優先事項を優先する」という章に登場する図です。

参考:
スティーブン・R・コヴィー著、フランクリン・コヴィー・ジャパン訳
「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」
2013年 キングベアー出版

 

7つの習慣を参考にしつつ、図を説明しましょう。
私たちが日々いそしんでいる活動が、重要度緊急度で4つの領域に分類されています。

まず緊急の活動とは、今すぐに取りかからなければならない活動です。
小泉進次郎みたいなことを言っていますが、7つの習慣にも同じ表現の説明が載ってます。
電話が鳴れば応対する。「急ぎだ」と言われた用事はすぐに片付ける。当たり前ですね。

一方の重要度ですが、これは結果によって決まります。
自分にとってのミッション、価値観、目標の実現につながるかどうか、です。

7つの習慣では、多くの人が第Ⅰ領域、すなわち重要かつ緊急の用事に一日中浸かっているといいます。
問題ばかりを考える人、常に締め切りに追われている人など。
第Ⅰ領域ばかりを意識していると、第Ⅰ領域だけがどんどん大きくなり、やがて私たちを支配してしまいます。

しかし、真に重要なのは第Ⅱ領域、緊急ではないが重要な用事である、と7つの習慣は説きます。

問題を予防する。PC(Production Capability、成果を生み出す能力のこと)を高める。人間関係を豊かにする。長期的な計画を立てる。
これらに時間をかける人は、第Ⅰ領域の用事が占める割合が減っていく、といいます。
第Ⅱ領域は、未来に起こり得る第Ⅰ領域の危機や問題に備え、原因を刈り取る活動だからです。

 

どこまでが「不要不急」か

では、現在私たちがおかれている状況に話を戻しましょう。
自粛を要請されている「不要不急」の外出。

もし「不要かつ不急」だとすると、控えるべきは第Ⅳ領域の外出のみ、となります。

 

一方、「不要または不急」と受け止めると、第Ⅱ、第Ⅲ、第Ⅳ領域までが自粛の対象となります。

 

さて、いま求められている自粛はどちらでしょう。
重要でない第Ⅲ、第Ⅳ領域はまあいいとして、問題は第Ⅱ領域の外出です。
健康づくりのためにジムに行く。スキルアップのため習い事に通う。交友関係を広げたくてイベントに行く。
どれも明らかに緊急ではないですが、重要でないといえるでしょうか?

しかし、イベントの中止や延期ラッシュ、さまざまな店舗の臨時休業などを見ると、どうも第Ⅱ領域の外出も控えよう、と社会が声を上げている気がしてなりません。
「不要または不急の外出を控える」方の意味でとらえた方がよさそうです。

私だって、もちろん新型肺炎の拡散は防ぎたい。
ですから外出自粛には協力します。
ただ「不要不急ってなんだろう」、それだけちょっと考えてみました。

今は幸いにも、第Ⅰ領域の外出は禁じられていません。どちらの意味だとしても。
だから心がけるべきは、外出が本当に第Ⅰ領域なのかどうか、見極めること。
そして、第Ⅱ領域の外出ができないなら、家でやる手段はないか考えること。
こんな感じじゃないでしょうか。

日々増える数字になんとなく不安、どことなく恐怖を感じるよりは、以前と比べてどんな外出ができなくなったのか、落ち着いて分類するのがいいかもしれません。
私の場合、週末はあまり変わらずにブログを更新してますよ。

裏タイトル

更新とは新しい記事を出すということです

最後までお読み頂き、ありがとうございました!