正義の悪だくみ

2024年に新しいデザインの紙幣が発行される、というニュースは、皆さんご存知かと思います。1お金に関するニュースなので、「一秒が一億円」の著者としては触れておきたい、という思いもあります。

紙幣刷新へ 1万円は渋沢栄一、5000円は津田梅子: 日本経済新聞
政府・日銀は2024年度前半に千円、5千円、1万円の各紙幣(日本銀行券)を一新させる。麻生太郎財務相が9日午前に発表した。刷新は04年以来となる。千円札の図柄は北里柴三郎、5千円札は津田梅子、1万円札は渋沢栄一になる。

しかし、近年はクレジットカードやスマホ決済など、現金を使わない「キャッシュレス決済」を主流にすることが、世界的な傾向になっています。
日本もその流れに追随しようとしているはずですが、そこにきて新紙幣の発行。
これは矛盾した施策なのではないか、という意見もあるようですね。

お金の未来どこへ キャッシュレス時代の新紙幣: 日本経済新聞
政府・日銀は9日、千円、5千円、1万円の新紙幣を2024年度に流通させると正式発表した。日本は世界に類をみない現金大国で、最新技術で偽造防止を強化し、今後も安全な決済手段として維持する。

私も、例えば自動販売機を新紙幣に対応させるぐらいなら、その労力をキャッシュレス対応に費やした方がいいのでは、と思っています。

とはいえ、現金を使い慣れている人々にとっては、むしろ新紙幣が発行されたら使いたくなるでしょう。
「おお、渋沢栄一の一万円札だ!ナウいねー!」と言いたくなるわけです。
これでは、キャッシュレス決済の普及は遠のくばかりです。

そこで考えました。
もしも新紙幣が、使う気が失せるようなシロモノだったら、現金派もキャッシュレスに乗り換えるのではないでしょうか?

決まりました。本日のテーマはこちらです!

使いたくない新紙幣を考えよう

これは心躍るテーマですよ。
人々から嫌われる新紙幣を発行するというのは、まぎれもなく国民への嫌がらせです。
ところが、それによってキャッシュレス決済という、より効率的な手段の普及を後押しできるのですから。
これほど社会に貢献できる悪事があるでしょうか?

私、考えるのが楽しすぎてヨダレが出そうです。
ぐへへ。

気持ち悪ぃな

では、元気よくいきましょう。
まあすぐに思いつくのは、「デザインを酷くする」ですよね。
紙幣に載る人物の写真を、こんな感じにしてみてはどうでしょうか。

  • 渋沢栄一が鼻をほじっている一万円札
  • 津田梅子がすね毛を剃っている五千円札
  • 北里柴三郎がエロ本を読みふけっている千円札

なるほど、これは使いたくなくなる、というより使う人間の品性が疑われる紙幣です。
ですが、本当にこれで新紙幣の抑止力になるでしょうか?

日常生活で想像してみて下さい。
私たちは普段、お金のデザインをほとんど気にしていません。
レジでお札を出すとき、印刷の図柄をまじまじと眺めたりしないですよね?
「記憶のみを頼りにして、千円札の野口英世を描きなさい」と急に言われたとして、正確に描ける人は少ないと思います。

ですから、もし千円札の北里柴三郎がエロ本に熱中していたとしても、私たちは意に介さず、その千円札でエロ本を買うことになるでしょう。

関係諸方面に謝れ

となると、紙幣のデザインではなく材質を改善、もとい改悪すべきでしょう。
何より、デザインは既にニュースで発表されましたが、どのような材質になるかは未発表です。
国民の裏をかくにはこれしかありません!

例えば、こんなのはどうでしょうか。

ツルッツルの素材にする

あたかもスーパーのビニール袋のように、つまもうとしてもつまめない、ツルツルの素材で紙幣を作りましょう。
そうすれば、

  1. ああ!お札を自販機に入れようとしたら、指から滑り落ちて側溝に落ちてしまった!
  2. ちきしょう、こうなったら俺もクレカにしてやる!
  3. めでたしめでたし
ザラザラの素材にする

先ほどとは逆に、紙やすりのようなザラザラの素材で紙幣を作りましょう。
そうすれば、

  1. げっ!お札を財布に出し入れしているうちに、財布が削れてボロボロになってやがる!
  2. このやろう、これから俺はApple Payだ!
  3. めでたしめでたし
脂を吸う素材にする

あぶらとり紙のように、脂を吸収しやすい素材で紙幣を作りましょう。
そうすれば、

  1. 何これ!お札を使えば使うほど手指がカサカサになっていくじゃない!
  2. こうなったら、私もLine Payに乗り換えてやるわ!
  3. めでたしめでたし
異常に水気に弱い素材にする

金魚すくいで金魚をすくうやつ2あれは「ポイ」と言うんですが、「ポイ」で伝わるかどうか不安だったため、回りくどい言い方をしました。のように、わずかな水分でふやけてしまう素材で紙幣を作りましょう。
そうすれば、

  1. あらやだ、梅雨の湿気でお札がヌルヌルになってるじゃないの!
  2. 仕方ないわね、あたしも「ぺーぺー」始めてみようかしら?
  3. めでたしめでたし

と、なるわけです

いやぁ、いっぱい案が出ましたね。
あとは、この中から製造コストが低いものを採用するだけです。
日本銀行さん、あと5年ありますから、じっくりご検討をお願いします。

あ、提案料はamazonポイントで下さい。